大阪ひろいよみ

 きまぐれ大阪雑談まとまりはありません

道頓堀の雨に

コロナ下ということもあるけれど、加えて、急に膝が痛い人になってしまって、街歩きはますます無理になっている。膝のほうはだんだんマシになってきているので、これは一時的なものだろうと思いつつ借りたままの本を読む日々。図書館が臨時休館なので自動的に貸し出し延長となり、おかげで長らく借りたまま。

 

「上方」19号(昭和7年)に、岸本水府の「思い出の夜店」という短い文章が載っている。その挿絵が気になった。吉田清という人の筆だが、あの、田辺聖子「道頓堀の雨に別れて以来なり」の綺麗な表紙絵を思い出したからだ。タッチや醸し出す雰囲気が似ている。吉田清は水府の創作的お仲間のような人らしく、他にも水府の挿絵を描いているようだ。「道頓堀の、、」の表紙絵は、吉田清の雰囲気をオマージュすることで水府たちの時代の空気を表現したのかもしれない。

 

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 これ単行本で持っていたが大きくて場所を取るので、つい売ってしまった。でもとてもきれいな絵なので、やっぱりまた欲しい。本文、実はまだ読み切れなかったまま。