大阪ひろいよみ

 きまぐれ大阪雑談まとまりはありません

川口のジオラマ

 先日、肥田皓三さんが亡くなった。一度だけ講演に伺ったことがあるが、あとは著書が何冊か、まだ読み切れずに積んであるといったところで、そう熱心な読者とはいえない。でも、ひとつだけ、肥田さんに習っていることがある。それは「郷土研究上方」を読むこと。肥田さんは全部読み通されたそうで、それは自分には無理だと思うが、わかるところ、関心の持てるところ、それだけでも漏らさず拾っていきたいと思い、中央図書館で繰り返し借りだしている。

 

 「郷土研究上方」を借りる際に、ついでに、中央図書館3階にあれこれとある個人やグループによる郷土誌の面白そうなものをみつけては借りる。このあいだは「大阪開港150年安治川の今昔 北村一男」を借りてきた。北村さんは川口の町づくり会の方らしい。

 表紙写真が川口の港のジオラマ

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 これは、今はなき「海の時空館」に展示されていて、閉館後は、中之島図書館の開港?年展だかに登場したことがあるそうだが、現在はどこに所蔵されているのかわからない。

 「海の時空館」は、なにか海洋関係の展示があるのかと思い、とくに自分が興味のありそうなところではなさそうだと思い込んで、残念ながら行ったことがなかった。復元菱垣廻船なんてものもあって、それは知っていたのだけれど、こんなジオラマや川口に関する展示があるのは知らなかった。

 広報などがいまひとつだったのも閉館を招いた一因では?と言いたくなったりするけれど、実はあの建物は作る前から維持は無理そうなものだったとか。だからこれに関しては別に橋下府政が潰したということではなさそう。

 それはともかく、見たことないので是非みたいこれ。すごいやんこのジオラマ

 

上方風雅信―大阪の人と本

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