大阪ひろいよみ

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あわしまさん

今年のえべっさんは堀川恵比寿に行ってみたが、

夕方になったので、人が多すぎてどうにもならなかった。

まあ仕方がないので、それはともかく、

笹やお札をいただく所に「淡島神社」という札をみつけて、あれ?

 

淡島神社」は和歌山に本拠と思われる神社があるが、

大阪にもあるらしく、それがどうも?この堀川恵比寿らしい。

堀川恵比寿そのものが淡島神社なのか?

堀川恵比寿の中に淡島神社があるのか?

不明。

 

しばらく前に、うちの100歳近い老人と話していると、

「あわしまさん」という話が出てきたことがあった。

 

なんでも、戦後まもなくにもまだ「あわしまさん」はいたという。

「あわしまさん」は、祠かなにかを背負って門付けにくる人で、

みな女性だったそうだ。

「あわしまさん」は婦人病に効験がある。

 

「大阪史蹟辞典」では淡島信仰の起源や、

淡島明神の場所などが説明されている。

 天照大神の第六姫宮で住吉神の妃になったが婦人病で離縁となり神宝をもらって空船で堺から流され3月3日に淡島に着いた。江戸時代から淡島願人が衣類や髪を集めて歩きその収益で各地に淡島堂を建立した。

で、 

下寺町「光伝寺」境内に淡島明神があるという。

本家加太「淡島薬師」の分家、

なんだよく前歩いてるところかと驚いたが、

まだ実見には行っていない。

桜の頃になったら行ってみよう。

 

「大阪史蹟辞典(三善貞司)清文堂」は、学者が資料をひっくりかえしながら書いたものではなく、高校の国語教師をしながらの研究者の筆者が、歩いて回って調べた労作という。血が通っているのが肌で感じられる書物で、すっかり好きになった。図書館か古書店にしかないので、継続して借りながら、古書市でそのうちわりと値段の見合うものを言漬けて買おうと思う。